白木茂氏とコロイドヨード
2019年1月17日コンテンツ
2人に1人ががんを患うという現在、がん治療において多くの注目を浴びているのが免疫療法。
三大療法と並ぶ治療法として今まさに注目されています。
そして、代替療法と呼ばれるものの中にも、免疫力を高めることでがんを治そうという、免疫療法に近いものが存在することをご存知でしょうか。
今回は、そんながんの代替医療のひとつであるコロイドヨードの認知を広めた白木茂さんという方について紹介をしたいと思います。
白木茂氏とコロイドヨード
今や医療関連の総合企業グループを一代にして築き上げた経営者として有名な白木茂さん。
現在は、医療系ベンチャーの代表として世界で活躍されています。
白木茂さんが代表を務める株式会社ウィンメディックスでは、AI遠隔医療システム及び抗がん剤用新規DDSの研究開発をしているそうです。
東京都出身で、20代から多くのビジネスを手掛けてきた白木茂さんですが、生後間もない愛娘さんが乳児白血病を患ってしまう不幸に見舞われます。
手術や抗がん剤など標準治療といわれるものを受けたものの、愛娘さんは亡くなってしまいます。
それを契機に、たくさんのつらい治療を施した挙げ句に亡くなってしまうがん患者たちを救いたい、そんな強い想いが芽生えたそうです。
”自分は経営者であり、医療従事者ではない。そんな自分でもできることはないだろうか・・・三大療法以外でがん患者を救う方法はないだろうか。”
そして、いままで続けてきたビジネスから一転、医療系ベンチャーを立ち上げましたそうです。
そんな中で白木茂氏辿りついたのが、「コロイドヨード」というものでした。
コロイドヨードとは
コロイドヨードは有機性ヨードのことです。
歴史の古い有機性ヨードですが、未だに日本での一般的な認知度がまだまだ低いというのが現状です。
有機性ヨードとは無機性ヨードの害を取り除いたものです。元素のヨードを水を結合させたもので、体内に安全に取り入れやすくされたものが有機性ヨード(コロイドヨード)なのです。
一方で無機性ヨードとは、私たちが日常的に使用するうがい薬や表面の傷を消毒するためなどに使用される、いわゆる殺菌消毒を目的としたものです。
強力な殺菌作用があるために体内に取り込むことは不可能であり、劇薬指定されているものです。
もともとヨードは人の体内で甲状腺ホルモンを構成するうえで必要な成分であり、消毒作用を持つミネラルです。
体の成長、新陳代謝、エネルギー生成などを促す働きがあります。そしてなによりも免疫力に大きな影響を与えるものなのです。
コロイドヨードは免疫システムを司るTリンパ球に作用し、免疫力を高めると考えられています。
がんだけでなく、体におこる様々な不調は自身の免疫力が弱っているために起こることが多いものです。
本来であれば健康で正常な細胞が、悪性細胞やウィルスを攻撃、撃退することで体の健康が保たれています。
免疫力の低下により、正常に働かなくなっている細胞をコロイドヨードによって免疫力アップさせることで、正常な戦える状態の細胞に戻すことが可能なのです。
白木茂さんはそこに注目したといえます。
また、コロイドヨードは非常に小さな微粒子のため、タンパク質と結合し血管内に取り込まれ酵素の働きを助けると考えられています。
血液が浄化されるということは、動脈硬化や脳梗塞、認知症の予防にも効果が期待されています。
コロイドヨードとは
コロイドヨードの未来
未だコロイドヨードには未知の部分も多く残っています。副作用もその一つとして挙げられます。
人の体内に最初から存在するものとはいえ、医療の現場で普及されつにはもっと多くの情報が必要になることでしょう。
また、コロイドヨードは元素であるために医薬品として扱われません。そのために保険診療などではまかなうことができず、かなり高額な自己負担となってしまいます。
しかし、代替医療とはいえ、日本のいくつかの医療機関でコロイドヨードによる治療が受けられることになったのは大きな進歩であり、これは白木茂氏の貢献があってのものでしょう。
これからより多くの方がコロイドヨード治療という選択肢を選ぶことのできる社会になっていってほしいものです。
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